リトミックは、リズムを使って身体を動かしますから、もちろんリズム感が養われます。
しかし、リトミックを習うことによって身につくことは、それだけではありません。
例えば、リトミックのレッスンでは、先生があるテーマを選び、リズムに合わせて
子供たちに自由に表現させることがあります。
この自由に表現するところが、リズム体操や、ダンスとは大きな違いです。
このときに、子供たちは先生の弾く音楽に、良く耳を傾け、そのテーマとリズムから
どのように動くのかを自分で考え、体を動かし表現します。
このレッスンによって、集中力や反応力、また発想力や表現力などが養われます。
また、2人組や、グループになってリトミックのレッスンをすることにより、
自発性や協調性、積極性も身につけていくことができます。
このほかにも、記憶能力や統合力、適応力や決断力などを養うことが、
リトミック教育の目標としてあげられています。
リトミックを創り出したダルクローズが、
リトミックの目標は、「音楽教育だけではなく、全人格を発達させること」
言っているように、リトミックは、音楽教育としてはもちろん、
それだけにとどまらず、リトミック教育は人間教育と言えます。