「リトミックって、どういうものですか?」
という質問に、小林先生はこう答えた。
「リトミックは、体の機械組織を、更に精巧にするための遊戯です。
リトミックは心の運転術を教える遊戯です。
リトミックは、心と体に、リズムを理解させる遊戯です。
リトミックを行うと、性格が、リズミカルになります。
リズミカルな性格は美しく、強く、すなおに、自然の法則に従います。」
これは、黒柳徹子さんの超ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」の一文です。
黒柳徹子さんの小学生時代の実話を描いています。
ここに登場する小林先生とは、
リトミックを考え出したダルクローズから、直接学び、
日本で初めて、子供たちにリトミック教育を取り入れた先生です。
小林先生の言うとおり、リトミックは、音楽的な教育だけではなく、
音楽を使って想像力や表現力、また心身の調和を作り出します。
音楽教育というと、歌がうまくなったり、楽器が弾けるようになること、
と考えてしまいがちですが、リトミックは、リズムを使った人間教育です。
私たちは、音楽以外にも、無意識のうちに、リズムを生活のなかに取り入れています。
生活のリズム、テンポの良い動き、テンポの良いおしゃべりなど、生活の中にも
リズムは欠かせないものになっています。
リズムを聞いただけ、覚えただけでは、役立てることはできません。
聞いたリズム、感じたリズムを身体で表現することによって、身体がリズムを理解するのです。
心で感じたことを、身体で表現し、心身の調和を創り出すのがリトミックです。